釣り人の予測と家庭内不協和音 その2
魚を持たない亭主に奥さんは当然言います。
『え~、釣れなかったのぉ~?』
『いや~、やっぱり全然ダメだったよ~』
結果に反し、にこやかな亭主に奥さんは疑問視します。
なぜ、釣れなかったのにこんなにも嬉しそうなのか?と
先週の釣りでも魚は釣れず、その時は暗く落ち込んでいました。それもそのはず!その時は釣れると予測したからです。でも、今回はその逆なので彼はなんの不満もありません。
穏やかでないのは奥さん一人!
亭主が釣りと偽り何をしてる事やらと妄想にふけるばかり・・・・
一人悶々としていてもストレスがたまるばかりと奥さんは亭主に問い掛けます。
『なんかおかしくない?』
『なにがッ?』
このやり取りは今後の展開を書くのも恐ろしい結末になるでしょう。
何故なら亭主は全くの白ですが男の考えと女の考えはお互いに理解出来ない部分があるからです。
釣れないと分かってるなら何故行った
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釣り人の予測と家庭内不協和音。
さて、釣り好きな方は一度や二度は経験してるのでは?と思う事なのですが、釣り人にとって魚が釣れて当たり前だし、釣れればやはり楽しいですよね?
でも、なにもそれだけではなく人によっては魚などどうでもよくて自然に身を投じて垂らした糸に1パーセントでも魚が釣れる確率があればそれで良いとか、海原を眺めながらいつも会う釣り仲間達と缶ビール片手にお喋りするとか。
人によって楽しみ方は様々です。
その中にこんな楽しみ方の人もいます。
釣りに出発する前からあらゆる情報!それはここ一週間の天気や気温、去年の雨量や積雪量、釣り場付近の工事状況などからその日釣れる魚の数や種類を推測します。
しかし残念ながらその予測の結果魚が釣れないと結論したものの、一度行くと決めたら行かずにはいられないものです。
釣り場に着くやいなや竿を振り一日中粘るも予想通り魚は一匹も釣れなかった。
でもこの釣り人にとってこれは満足な結果だったのです。
彼はこう予測しました。
去年、同じ時期にあの場所で大釣りをした。
今年は暖かかったため、更に良い状況になるだろう。
しかし、新たな工場建設などによる場荒れにより、魚は岸へ寄らないだろう。
・・・・と。
そんな予測なのに彼は行ったのです。
私は彼の気持ちがよ〜く分かります。
だって釣れるにしても釣れないにしても自分が打ち出した予測結果は実際にやってみなけりゃ結果が見えません。
彼は見事に自分の予測結果を得る事が出来ました。
これは彼にとって決して無駄な行為ではなく今後の釣り人生に大きな経験値として刻み込まれるのだから。
彼は、『予想が当たった』という大物を片手に満面の笑みで家路に着くのです。
ところが、ここで問題が起きてしまいます・・・・
その続きは次回の記事で

