比喩。
マラソン大会も近いし、今回は自分いろいろあってそれどころじゃないのだけどそれはそれでやるつもりだから少し走りにでてみた。
ついこの前までは金木犀の香りが漂っていたけどいつの間にかそんな香りは一切感じなくなっていた。 草むら脇の歩道では大きなショウリョウバッタと遭遇してたのにそれも居ないし。
まるで時代が変わる様にそれよりも早い速度で季節が変わり、いままであったものが目の前から消えていく。
自分は夏が好きで暑い暑いと歎いていながらもそれでも夏が好きで。夏だけが自分が少年に戻れる唯一の季節。日がながく昼間の時間を存分に味わえるけど、だからこそ夕方はやっぱり寂しくなる。
心地良いと思ったもの!自分が好きなものだけが自分の前からどんどん消えていき、これは錯覚なのかな?と思うけどやっぱり現実だ。
季節は繰り返しやってくるからまた当たらしものが目の前に現れる。それでも消えてったものと同じじゃない。
今は黄色い花をつけたセダカアワダチソウがあちこちに群生してるのが見れるけどこの花はどうも好きになれなくて。コスモスやマリーゴールドやサルビアなら良いのになと思いながらこの季節の花はアワダチソウのイメージが強くなってしまった。
これからこの土地も厳しい冬に突入する。雪こそあまり降らないけども寒いことになんら変わりはない。
たくさんのものが消えてった末に訪れる冬はまるで長年付き合った上司との別れの様。苦しい時も共に戦い長い年月を重ねて深めた絆がもろく朽ち果てていくような。
おいていかれた自分だけを可哀相なやつだとおもい、消えてったものの悲しいエネルギーは感じ取れない想像力の無さ。
明日から自分はこれから訪れるであろう冬とどう向き合うか!自分ががんばれば冬でも夏にできる!
そう信じて突っ走ろう。