責任。

(画像は本文と無関係)




3年前まではうちの職場でも地元の中学校からインターンシップを受け入れていた。


しかしある時の出来事が以後その受け入れを断る事となりました。



そのインターンシップでうちへ来たのは見た目ちょっとやんちゃな男の子三人。


何か作業体験をさせていても少し目を離してる間に談話をしたりあからさまサボる仕種をする。


まったく何しに来たのか?と思いながらもそんなことは中学生ならさほど珍しい事でもない!と出来るだけ目を掛けて怪我だけはしないように注意を払っていた。


指定の時間が過ぎてホッと胸を撫で下ろしインターンシップを終えた。


そして最後にどうしても気になる事を一つだけ質問してみた。


『この会社、この仕事を選んだ理由は?』


この問いに一人の生徒は『他に行きたいところも無かったから・・・』と


もう一人の生徒も『行きたいところは全部埋まってしまったから』


最後の一人もやはり同じような答えでした。



自分はその答えを聞いて後悔しました。


どうして最初にその質問をしなかったのか!


それによっては追い返しそんな子供たちのために貴重な時間を潰さなくても良かったし、或いはこの仕事に少しでも興味を持たせられる指導も考えられたし。



正確に言えば今インターンシップを断っているのじゃなく本当に希望しての依頼ではないから?なんです。


学校側が受け入れ先を捜しやみくもに生徒さんを送り出すんじゃなく、生徒さんが自ら求めたのなら門を開きますって考え方です。


会社にはそんな自分の考え方を飲んでもらい今に至りますが、あれから3年!


自分の出した結論に疑問を感じてしまいました。



仕事とはなんぞや?会社とはなんぞや?お金とはなんぞや?


それらを学ぶのに希望した職種がどうのとは二の次三の次の話しじゃないか?って。



先の質問の答えが自分のプライドに何かがインパクトしたのを感じました。


何か踏みにじられたっていうか・・・


でも思い起こせば自分がこの世界に入った時はあの時の生徒たちと同じように他に行くところも無かったし、ただ何となく・・・・


だった事を。



理由っていくらでも後付け出来るのが怖いです。


今でこそ自分はこの仕事に誇りを持っています!なんてさらっと語りますが、それを言える様になったのはこれまで私を指導してくれた先輩達のおかげ。


それは上司だけに止まらず仕事上での付き合いで知り合った人も同じ。


時間に差はあれど自分はあの子達にインターンシップでどれだけの指導をし影響を与えることが出来たのか?



無駄な時間を強いられたのは私ではなくあの子たちだったってこと!




昔ある人からこう言われました!



世の中につまらない仕事なんか無い!


仕事を楽しくもつまらなくするのも本人次第!


自分が本気で打ち当たって出した結果は例えどうあれ!自分にとってプラスになるんだ!



そう教えてくれた人はどの国もどの会社も出来なかった仕事をたった5〜6人の会社で成し遂げました。


興味をもち、経験と技術がそれを成し遂げたんです。


それを間近に見てきた自分はやはり


仕事とはなんぞや?会社とはなんぞや?お金とはなんぞや?


なんて事を教える前にいかに今君達がこれからやろうとしている仕事が楽しいものかってのを優先して教えるべきだった事を。


やる?やらない?の責任を子供に押し付けた自分はもしかしたら将来の職人としての芽を摘んでしまった愚か者でした。





そんな事を考えるきっかけがあったのでこの記事を書いてみました。




日曜日の朝?から長文すいません(´Д`;)






2011年08月07日10:10 │Comments(4)
この記事へのコメント
まずは それはそれで良かったでは無いですか

誤解を恐れず書きますと・・・

3年前のとんぼさんと現在のとんぼさんと
考えが方が違うのは当たり前だし・・・

自分も20年前に店を始めた頃の考えは
今では幼く思えるし

人は 常に進歩・成長するものと考えていますから

だから・・・良いじゃないですか~

今だ、成長しているとんぼさんへ

自分も好きな アンジュラ・アキの手紙を

送ります(^_-)
Posted by 江戸32江戸32 at 2011年08月07日 22:01
★江戸32さんへ


こんばんは。コメントありがとうございます(^∀^)ノ


自分がこの子供たちの未来に何か貢献出来たか?とか何か教えられたはずだ!とかそんな心配はきっと取り越し苦労なんだろうと思います。
可能性をふんだんに秘めたこの子たちはこれから様々な事をたくさん学んで社会に旅立つんだと思ったら自分の思いなどおこがましいだけでしたねf^_^;
押し付けがましい指導は自己満足にしか過ぎません。



自分は成長してるかもしれませんがまだまだ未熟者で


今の社会では企業側は不確かな可能性に期待をし、お荷物を抱えるリスクは背負わないんですよね?

やり方はどうあれ結果をだすことのみ!

そんなことから生まれるストレスは一円の価値もございません。


うちの会社もストレス製造工場ならかなり効率良いですが(´Д`;)



この記事に関しても自分の考え方もまともに表現出来ない未熟なものだったかも

だからストレスに一円の価値も無いなんて言えてしまうんです(´Д`;)


難しい問題なんです。私の中では(^^ゞ


人の数だけ選択肢があり考え方がある事に自分の考えをぶちあてたのはやはり・・・・


愚かでした(-。-;)



これからの人たちも出来るだけ理想とした職業につけてこれからの人生のほとんどを費やす仕事にやり甲斐が見いだせれば幸いです


でもそうなる事が日本の職業?経済?の衰退に繋がる問題だとも感じました。
Posted by とんぼ at 2011年08月07日 22:47
とんぼさんこんにちは。

記事を読んで、考えることがありました。

私は日々子どもと向き合っている中で、様々なことが起きるたびに、その子どもの背景にあるものが見えるような気がします。

問題行動の裏にある、社会、家庭、生活環境・・・

それを考えると、根本的な原因はそこにはないのでは・・・
でも今、その場で変えないと、その子のためにならない・・・
なんて考えながら、叱っている日々。

本当にこれで良かったのかな?
と自問自答する日々です。


インターンで来た中学生たちが、これから夢を持って生きていける社会を作っていくのが、今の私たちの使命なんじゃないでしょうかね。

なんか取り留めのない文章ですみません。
Posted by ちんねんちんねん at 2011年08月13日 20:20
★ ちんねんさんへ

おはようございます。コメントありがとうございます。


取り留めが無いと感じるのは多分向かう先を見失っているからでは無いでしょうか?


自分がこの記事を書いてる時も書いてる最中から考え方が変わり先を見失いました。


おそらくは自分事とした場合ならある程度答えは見えますが子供たちの事を考えると千差万別でこれといった明確な答えが出せないのでは?

子供は社会を写す鏡?


と言うのであれば子供の問題行動の責任!それは取り巻く社会の責任になるんですね。


確かにそうだしそう思います。


でも自分はこうも思います。


ある程度物事の善悪が判断出来る歳になればやはりそれは本人の責任でこれを親や社会にも責任があるとするから責任の所在がぼやけてしまう!


今いる私たちの頃はこんなに今みたいに真綿で包まれて教育されてたでしょうか?


今!何かが違うと感じるんです。


子供達様様なこの世の中に違和感を感じてなりません。


ちょっと聞いた話しでは志しを持って入社した新人さんにある仕事を任せていたときちょっとしたミスを上司が責めました!


話しを聞く態度に声を荒げて『帰ってしまえ』と言ったら本当に帰るそうです。

新人さんはみんなそうだから叱る事も出来ないとぼやいていました。

自分達が若いころなら考えられません。
例え帰れ!と罵られてもとことん食い下がりませんでしたか?


まだまだ書き足りないですがまた自分も取り留めの無い状態になってしまったのでこの辺でf^_^;



やっぱり難しいと思いました。
Posted by とんぼ at 2011年08月14日 09:44
 
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