父の友人!痕跡を探して。石巻市へ帰省〜その2
渡波(わたのは)地区の集落で写真一枚見つけられなかった私達は早々に諦め次は女川へ向かう。
女川は父親の友人が居た場所でまだ見つかっていません。
多くの犠牲者とまだまだ行方不明者がいる場所で自衛隊が今も捜索を行っていました。
まるで違う土地?と思うほど、そして呆気なくあの街並みが消えたこの女川!
目標物を失った町では父親も友人宅がどの場所か判断がつかずただ途方にくれる。
もはや捜すと言っても何も手を出せない状態で漂う腐敗臭がひょっとしたら?と思わせる事くらいです。
(画像2)しかし高く積み上がった瓦礫は人の手ではどうする事も出来ませんでした。
瓦礫だらけの現場はとにかく臭います。
水産加工場から流出したと思われる魚の腐敗臭やオイル類の臭いは判断がつきます。
動物の類いは独特でそれも分かります。
臭いで判断出来る部分もありそうですが、何やら災害救助犬?とかは使えないらしいです。臭いがキツすぎる様で。
着ている服やマスクに臭いが染み付きます。
自然と空気の良い場所を探して移動してる私たちでした。
父親の友人を探しに現地に行った私たちはその行為がまるでおこがましい?行為であることを直ぐに悟りました。
友人宅はおろか、痕跡すら確認出来ない状態。
途中見つけたもの。
(画像1)は海から約1000メートル離れた位置まで運ばれた中型?漁船。ここはほとんど山の上みたいな所です。
(画像3)はのり面の上に建ってる家が津波被害にあってる場所!
海からの距離が約600メートルで水面からの高さは約40〜50メートルくらい?
津波はたやすくここまで来てのり面を駆け上がった様です。
これ以外にもこの地区には津波の恐ろしい記憶がまだ遺されていました。
〜つづく。
2011年05月03日13:45
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