まさかの逆周!?の続き。
走り終えた私は程よい疲れでさっきまでの恐怖などまるで忘れていました。
靴紐を縛りながら何気なく眼の前に駐車してあるトラックの陰を見ました。
車体の下側から見える人の足!
コンクリート廃材に腰掛けるその人はなんとッ!
彼でした。
私はまるで蛇に睨まれたカエルの様に身動きが取れません。
やがて彼はゆっくり立ち上がり私の方へ歩み寄ります。
彼は真っ直ぐに私を見つめ、近づきながら
『10キロッ?』
『ね、10キロッ?』
『10キロでしょ?』
・・・・と。
噴き出す汗は走った証かそれとも恐怖の冷や汗か?
彼はさらにこう続けました
『おでも、でんだよッ』
〜?
かかわらない方が無難だと直感で思いました。
私はそう思った事を人として恥ずべきだとも思います。
二言三言会話をし、その場を取り繕い私は家路へ。
ランニング中、すれ違ううちに彼の中で私は身近な存在?になっていたようです。
きっと私と一緒に走りたかったのかも知れません。
同じ大会に出る者として仲間意識があったのかも。
ちょっと変わってはいるが悪い人間ではなさそうだ。
次会った時は一緒に走ってみようか?
そう心のどこかで思っております。
2010年04月16日19:54
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